旅行記

フランス5日目 ロワールの古城巡り【前編】

モン・サン・ミッシェルからパリに戻ってきたばかりですが、5日目も引き続きロワールの古城巡りのバスツアーに参加しました。

日本を出国する前、ヨーロッパに行くのに城を見ないじゃないか!!と気づき、急遽組み込んだツアーです。このツアーを組み込んだことで、日程がキツキツになっちゃいました(^_^;)

ロワール地方


ロワール地方には数々の古城が残されています。

それは何故かというと・・・

ロワール地方は風光明媚。天気が良く、寒くならない上、自然が綺麗と言うことがあり、城を建てるには好立地。王族貴族がたくさん住んでいたことから、フランス文化の中心でした。

貴族は他人の目をとても気にするので、悪口を言われないよう、教育には力を入れていました。テーブルマナーに始まり、立ち振る舞い、ラテン語を学び、子供の教養を高め、他人から後ろ指を指されないよう家庭教師を雇ってしっかりと教育をしていました。

そんな歴史が今でも残り、現在でもちゃんとしたフランス語を学ぶならロワールで習った方が良いと言われているそうです(パリは様々な外国語なまりがあるそうです)。

16世紀が築城のラッシュ。誰それが作ったと噂が流れると、自分も負けじと作らなきゃ!となり、どんどん城が増えていったようです。

しかし、フランス革命で多くの王族・貴族が襲われ、現存しているお城は300個ほど。

これらのお城は、フレンチルネッサンスに作られました。ルネッサンスはイタリアが発祥で14世紀から16世紀まで300年間続きましたが、フランスへ伝わってきたのは15世紀終わりごろなので、100年程しか続きませんでした。

ちなみに、“ルネッサンス”とは“再び生まれる”と言う意味で、古代の文化を現代に復興させようという動きのことです。

それぞれの城には個性があり、城の形を見ると、どの時代に建てられたのか分かるのだとか。例えば、戦争の時代では弓が打てるように細長い窓が付いているのに対し、終戦後だと窓が大きく城壁が無い、などなど。

また、ロワール地方にはロワール川というフランスで一番長い川が流れています。全長は1,012キロもあるのだとか!

そんなこんなで期待を高めつつ、ロワール古城のバスツアーへ出発です!

マイバス社に集合


マイバス社に7時10分集合とのことで、6時40分にホテルを出発。

サン・ラザール駅からメトロM14でピラミッド駅に向かい、6時50分にはマイバス到着しました。相変わらずまだ暗いです。

ロビーのオープンは7時。外で待っている人が数名いました。エミトラベル社は室内で待たせてくれましたが、マイバス社は7時まで外で待機です。なんせ、お店は真っ暗で、中には誰も居ませんから(^^;)遅めに出発して良かったです。

受付、トイレなどを済ませ7時15分にバスへ移動。定刻7時20分に出発しました。トイレは混み合うので、結構慌ただしいです。

この日も高速道路を走りましたが、フランスの高速道路の制限速度の最高は130キロ。バスはパネルに関係なく100キロまでとのことでした。

途中、高速バスの車窓からは原子力発電所も見えました!

フランスは地震、火山、台風、津波といった自然災害がありません。災害と言えば、たまに洪水があるくらい。なので、フランスは原子力大国なのです。大きな川の周りに原子力発電所はあるようです。

ちなみにドイツは福島の原発事故から原子力発電所を廃止しているため、電力が足りていないようです。フランスの電力はドイツにも輸出されているようです。

日本だとバス乗車時にシートベルト未着用でも警察に捕まることはありませんが、フランスの場合、抜き打ちのチェックが入り、シートベルトを着用していないと35ユーロ罰金がシートベルトしてない個人に課せられるとのこと。しっかりとシートベルトをしておきましょう。

高速道路を走り、1時間半後(9時4分)にサービスエリアでトイレ休憩です。

長いバスツアー中、ほとんどの時間はガイドさんが説明をしてくれています。フランスの歴史、見学する城の歴史、そこに関わった人物、フランスのあれこれなど。

ひとつの城には色々な人が住み、様々な人が関わっているので仕方がありませんが、同じ説明が何度も繰り返されたり、歴史背景が前後したりと聞いていて混乱してしまいました。

エミトラベル社の方がお土産の宣伝も含めて、きっちりと原稿が出来上がっており、完成されていると思いました。

でも、熱心に説明してくれて良かったです!

このバスツアーでは、ロワール地方にあるたくさんのお城の中から3つの城に訪問することができます。どの城を見学するかは日によって異なりますが、この日はシャンボール城、シュノンソー城、クロ・リュセ城の3つでした。全てバロワ王朝に建てられた城です。

シャンボール城


トイレ休憩後、30分ほどでシャンボール城に到着しました。

マイバス社のツアーでは、トランシーバーを耳に付け、ガイドさんの説明を聞きながら見学します。ガイドさんの後にぞろぞろついていく感じ、すごいツアー感があります!

たまにはこういうのも良いですね(^^)

待ちわびていた城を目の前にすると、やはり心がときめきます。日本では見られない形。見た目はツンツンと尖っており西洋らしい作りですね。

シャンボール城はフランソワ一世が趣味である“狩り”を楽しむために建てた城。ロワール地方にある城の中で一番大きく、440部屋、365本の煙突が立っています。

つまり、見た目のツンツンはすべて煙突です!「でかい!広い!」日本にはないスケール感ですね!

中に入ると、いきなり螺旋階段があります。

この城の中心にある二重の螺旋階段が最大の見所で、レオナルド・ダ・ヴィンチが設計したと考えられています。“考えられている”というのは、明確な記録が残っていないから。1516年に建設が始まりましたが、完成した頃にダ・ヴィンチは既に亡くなっていたようなのです。ただ、ダ・ヴィンチ自身が似たような構造の階段を設計していたり、この時代に二重螺旋の階段を設計出来るのはダ・ヴィンチくらいだと研究者の間でも考えられているそうです。

二重螺旋構造で、二つの階段が絡み合うようになっており、どちらの階段でも上下階に行き来が可能です。ただ、上まで行ってもすれ違わない構造。ツアーでは団体が2手に別れて登りましたが、階段ですれ違うこと無く、頂上で再会できました。まさにDNAの二重らせん構造と一緒です!

ちなみに、シャンボール城はあまりに大きく、建てた場所も湿地帯。基礎工事が大変で、湿地帯の下にある岩盤めがけて、地面にたくさんの杭を打ち込んで建てられているようです。建設が始まってから完成するまでにかかった期間はなんと1世紀半。そりゃ、ダ・ヴィンチも死んじゃいますよね・・・。フランソワ一世が滞在したときにもまだ未完成だったようですね。

城内をガイドさんと回って行きますが、石造りの城。ちょっと離れると電波が途切れ全く音が聞こえなくなります。ツアー全体を通してちゃんと説明が聞けたのは6割くらいですかね(^^;)ぴったりとガイドさんの後ろを付いていけば聞けます。

見学していて、石はとても防音性が高いと言うことが分かりました。混みあってざわついている部屋からひとつ隣の部屋に移るだけで、かなり静になります。そりゃトランシーバーの電波も通らないわけだ。

そして、ツアーの難点ですね。写真を撮りたくても狭い部屋に人が缶詰め状態でなかなか撮れません(^^;)。時間との勝負なので、じっくり見たくてもガイドさんは先に先に進んでしまいます。

下の写真はフランス国王フランソワ一世のベッドです。

フランソワ一世は身長198 cmの大男。当時の平均身長が150~160 cmと考えるとかなり大きいことが分かります。しかし、写真のようにベッドは非常に短い。実はこの当時、ぐっすり寝ると死に近づくという迷信がありました。体を横にしてしまうとぐっすり寝てしまうため、 枕やクッションを沢山使って、座ったようにして寝ていたようです。

フランソワ一世が狩りのために建てた城と言うことで知られているシャンボール城ですが、城の周りには広大な森が広がっています。その広さ、なんとパリ市の面積と同じだそう。森の周りは城壁で囲まれていますが、一週35kmもあるそうです。想像付きませんよね?山手線と同じくらいあるそうです!城の屋上からは広大な森が眺められます。

城は権力の象徴であり、シャンボール城もまたフランソワ一世が権力を誇示するために建てた城の一つ。このため、住み心地は良くないようです。フランソワ一世の姉であるマルグリッドは、城の中に何日滞在しても迷子になっていたと記録が残っているようです。このため、シャンボール城は住まいとしてほとんど使われず、大部分の部屋はガラガラ。フランソワ一世もたった40日しか滞在していません。

このシャンボール城は「映画 美女と野獣(実写版・エマ・ワトソン主演)」のモデルにもなっているようです。

一通りガイドさんの後を付いて場内の見学を終えると10時50分。ここから僅かですが、自由時間があります。バスへの集合は11時10分。城の中を見るも良し、お土産屋さんを見るも良し。

私たちは城をバックに写真を撮りたかったので、城の正面に向かい写真をたくさん撮りました。

バスに向かう途中で池を発見。ちょうど門の反対側です。

もしかしてこっちからの方が、綺麗に撮れるのでは?と思い、時間が無い中ダッシュで池の前に向かい写真に収めました。

シャンボール城の紹介に良く用いられている写真はこっち側から撮ったもののようですね。美女と野獣感が凄く出ています!

11時10分ギリギリにバスに着きましたが車内にはほとんど人が居ません。結局、全員が集まったのは11時20分頃。エミトラベルが時間厳守だったので、その意識でいましたが、全然急ぐ必要ありませんでした・・・。

もう少しスケジュール管理はちゃんとして欲しかったですね(^_^;)。


フランソワ一世とレオナルド・ダ・ヴィンチ


ここで、このバスツアーの主役ともいえるフランソワ一世とレオナルド・ダ・ヴィンチの関係についてちょっと解説。

フランソワ一世はフランスの偉大な王様の一人として知られています。フランスルネッサンスの父とも呼ばれているのです。その最も大きな功績は、レオナルド・ダ・ヴィンチを、イタリアからフランスに呼び寄せたことです。

有名な「モナ・リザ」がフランスにあるのはフランソワ一世のおかげなのです。

フランソワ一世が22歳のときのこと。城を用意し、十二分な年金をあげるからフランスで思う存分、芸術活動をしないかと40歳以上もの年齢差があるダ・ヴィンチを誘いました。ダ・ヴィンチはフランソワ一世の提案を受け入れ、1516年にイタリアからロバに乗ってフランスへ移住しました。

フランスとイタリアの間にはアルプス山脈が走っています。ダ・ヴィンチはロバに乗り2ヶ月もの期間をかけてフランスへ移動してきました。このような長旅の中、ダ・ヴィンチは3枚の絵をフランスに持ってきています。

「洗礼者聖ヨハネ」、「聖アンナと聖母子」、「モナ・リザ」

ダ・ヴィンチがフランスへ移住してきた際、お礼としてフランソワ一世に「モナ・リザ」を贈っています。だから、モナ・リザはフランスにあるわけですね。贈られたものではありますが、フランソワ一世はダ・ヴィンチに金貨をあげたそうです。

イタリアから持ってきた3枚の絵のうち、モナ・リザはフランソワ一世に贈りましたが、残りの2枚はダ・ヴィンチ死ぬまで手を加え続けた未完成の作品と言われています。この3枚の絵はいずれもルーヴル美術館にあります。

フランソワ一世はダ・ヴィンチにクロ・リュセ城を用意し、年金として1年に700金貨(5年で城一つ買えるくらい)もの大金を支払いました。ダ・ヴィンチは64歳でフランスに移住、67歳で亡くなっているので、フランスに住んだのは4年ほどですね。

ちなみに、ダ・ヴィンチはフランソワ一世が用意したクロ・リュセ城で亡くなっています。ダ・ヴィンチのお墓はアンボワーズ城の王室礼拝堂の床にあるようです。

アンボワーズ城、行ってみたかった~。

洞窟のレストランで昼食


昼食は洞窟レストランへ。ロワール地方には石灰岩でできた渓谷が多いらしく、洞窟を作ってレストランを経営している洞窟レストランが有名なのだそう。バスツアーにはこの洞窟レストランでの食事がセットになっています。

4人でシェアする方式。サラダ、パン、豚のリエットを自分でお皿に取り分けます。なんでも、豚のリエットはロワール地方の伝統的な料理なのだとか。

リエットは冷え冷えで塩気の効いた独特の味。脂のないシーチキンって感じですかね。パンに付けて食べました。美味しくないわけではありませんが、まぁ好んでは食べないかなって感じ。

ドリンクはワイン、ビール、フルーツジュース、炭酸などから選べ、どれも一律3ユーロ。

ボトルの赤ワインが6ユーロだったので私たちは2人で1本を注文しました。ボトル1本でグラス3倍くらいだったのでお得です。味は飲みやすい感じのワイン。

最後にアップルパイが出てきました!やっぱりフランスはアップルパイなのか!

昼食後は2つめのお城。シュノンソー城へ出発です!

シュノンソー城は色々と歴史が渦巻く城。ちょっと説明が長くなりそうなので、後編に続きます!

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