旅行記

青森旅行 part.5~恐山【2日目後半】

青森旅行2日目の後半戦は、この旅の主目的の1つでもある「恐山」へ訪問しました。恐山と言えば、そう!イタコ。イタコを見てみたかったのと、険しい岩場を登るのを楽しみにして来ました。

午前中に行った仏ヶ浦と大内ダムから恐山までは75 kmほど。車で約2時間かかりました。

恐山には、舗装されていない巨大な駐車場があり、6体の大きなお地蔵さんがお出迎えしてくれます。そして、その奥には楽しみにしていた岩場が見えます。硫黄の香りもなかなかのものです。

そしてひときわ目立つのが、大きな寺。日本三大霊場の一つである「恐山菩提寺」です。岩場へ行くためには恐山菩提寺の入山料を支払う必要があったため、入山料500円を支払いました。

広い参道に大きな門

そして、お社。

社の先にいよいよ岩場があります。恐山には136もの地獄が有り、これを巡るのが一つの名物。その他にも水子供養や宇曽利山湖というカルデラ湖など名所が多くあります。

これらは順路と書かれた看板に従って進むと万遍なく見学することが出来ます。

まず、入山してすぐに目にするのが、カラフルな風車。これは、幼い子供の霊を慰めるために置かれているもの。親よりも先になくなった子供へ対して、地獄でも遊べるようにと子どもたちに贈るおもちゃなのだそう。

そして、さらに進むと賽(さい)の河原にたどり着きます。

賽の河原は、この世とあの世の境を流れる三途の川にあり、親に先立って死んだ子供が、親不孝の報いを受ける場とされています。

幼くして亡くなった子供は「親に先立って亡くなった親不孝の罪」によって苦を受けるものの、積み石によって自分の背の高さまで塔を完成させると親への供養になり、自分も救われると言われています。

そのため、子供たちは父母のために一生懸命に石を積みます。しかし、そこに地獄の鬼が現れて石の山を蹴散らし、崩してしまう。

子供らは地蔵菩薩に救われて石を積みなおすが、また鬼に崩されてしまう。だから、永遠に塔は完成できないのだそう。

恐山にある無数の積み石は、子供のために手伝って楽にしてあげたいという思いから積まれています。なんとも切ない話。

賽の河原を過ぎると、今度は大変美しい宇曽利湖が目の前に広がります。

硫黄が湖に流れ込み、手前側は乳白色、そして奥はエメラルドグリーンの美しいグラデーションがかかって、本当に綺麗。こんなに凄いって思った湖は初めてです。恐山は霊場で悲しい側面を持っており、積極的に行きたいと思える場所ではないとは思いますが、この湖は一見の価値があるなと思いました。

私は独身で、もちろん子供もいません。ですので、恐山自体居心地の良い場所ではありませんでした。想像では、かなり険しい岩場があり、イタコの住む小さな小屋が点々としているのだと思っていました。

ですが実際は、子供を亡くした親たちが子供を供養するために訪れる悲しい場所。空気も重いものを感じました。

残念ながら、お子さんを亡くしてしまった親御さんや大切な伴侶を失ってしまった方にとっては、少しでも供養にと恐山行きたくなるのも感じられたし、行くことで少し救われるのも感じられました。

恐山は大変有名な場所ですので、以前から行ってみたいと思っていましたが、観光目当てに行くような感じではないなと言うのが正直な感想。山とつきますが、登山はなくお寺を回る感じでした。

ちなみに、イタコは見ることが出来ませんでした。普段は地元に住んでおり、年2回あるお祭りのときだけ恐山に来るのだとか。

ここでちょっとお勉強(興味が無かったら飛ばしてね)

恐山とは


恐山は下北半島の中心部に位置する活火山で高野山、比叡山とともに日本三大霊山に数えられている山。

実際に「恐山」という山はなく、宇曽利湖を中心とする釜臥山、大尽山などの八峰を総称して恐山と呼ばれています。恐山は、地蔵信仰を背景にした死者への供養の場であり、たくさんのお地蔵さんがあります。

下北地方では古くから「死んだ人の魂は恐山へ行く」と言い伝えられてきました。その魂を口寄せして現世に呼び寄せるのがイタコ。恐山に行ってイタコに呼び寄せてもらえば死者に会えると信じられています。

恐山菩提寺の由来


恐山菩提寺は延命地蔵菩提を本尊としており(恐山は地蔵信仰ですもんね)、862年に慈覚大師が開きました。

慈覚大師(=円仁)は下野国都賀群(現在の栃木県)の豪族・壬生氏に生まれ、幼い頃から大慈寺(栃木県)の広智の下で修行を積みました。その後、比叡山(滋賀県)で、教科書にも良く出てくる最澄(天台宗の開祖)の弟子となりました。

円仁は838年からの9年間、遣唐使として唐で修行します。この間の紀行は日記「入唐求法巡礼行記」全4巻に記されており、当時の中国の様子を克明に伝えています。マルコポーロの「東方見聞録」、玄弉三蔵の「西遊記」とともに、三大旅行記として高く評価されています。

854年61歳の時に延暦寺の住職となり、清和天皇に菩薩戒を授け864年に71歳で没しました。その2年後、生前の業績を称えられ、円仁に日本で初の大師号・慈覚大師が授けられたのです。恐山菩提寺は円仁を開祖とする多くのお寺の中の一つです。

青森駅周辺


この日の観光はこれでおしまい。本日の宿泊は、青森市の青森国際ホテルです。恐山から青森市へは2時間半程かかります。到着したときには日が暮れていました。

青森国際ホテルはJR青森駅から徒歩圏内にあるビジネスホテル。青森駅周辺にはお店がたくさんあり、それなりに活気はあります。

私が青森に行ったのはちょうどお盆。どの店も人で溢れており、全く入店できませんでした。

郷土料理が味わえるお店はもちろんのこと

よくありそうな海鮮居酒屋やチェーン店ですら入れない始末

そんな中、ようやく入店できたお店が「鱒の介」

ネットでは全くヒットしないお店でしたが、食べたものはどれも美味しく、店員のおばちゃんも気さくでいい人。良店でした(^_^)

明日は青函トンネルと竜飛岬。果たしてどんなところか。楽しみです!

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